h27/02/18-24 孤児院建設準備で訪問

ミャンマー・モガウンでエイズで親をなくして身寄りのない子供のためにモガウンを建設するプロジェクトがスタートして早6か月たちましたが、当初目標としていた建設資金50万円が目標達成です。

いよいよ建設に向けてスタートするために、現地へ贈り物と建設資金を届けると共に建設の準備状況や詳細な打ち合わせを行うために訪問いたしました。


第1章  いざ出発


今回の行程は、福岡空港発⇒バンコク⇒ヤンゴン(宿泊)⇒ミッチーナ⇒モガウン(2泊)⇒ミッチーナ(宿泊)⇒ヤンゴン(宿泊)⇒バンコク(機内泊)⇒福岡

メンバーはみなみYMCA職員1名、東部YMCA職員1名 桐原氏、みなみYMCA運営委員 熊本氏・みなみワイズメンズクラブメンバー1名、熊本YMCA前総主事1名 堤氏、野村氏(東京)の合わせて5名


第2章  モガウンへ到着


今回はカチン州、モガウン周辺で政府軍とカチン軍との戦闘が活発化しているとの現地からの情報があり、最終的にはミッチーナ空港でモガウンへ向かうか引き返すかの最終判断を下す予定でしたが、現時点では安全との判断があり、モガウンへ向かえることになりました。


第3章  新築から改修へ


現地モガウンYMCAメンバーからの提案で、新たに孤児院としてバンブーハウスを建築するよりも新たに取得したYMCAの建物を改修した方が、以下の三点で有利であるのでそうさせてほしいとの提案があり、提案の内容で進めることになりました。

  1、強固な建物でバンブーハウスよりも永続的に使用し続けられる

  2、部屋数も多く取れ、男女別の寝室やダイニング、スタディールームが確保できる

  3、新築よりも少し安価に整備できるために、設備等の充実へ融通することができる

今後の運営費についても議論がありましたが、年間の運営費予定100万円(人件費・食費・教育費・医療費・光熱費・建物メンテナンス)のうち、予想していたよりも食費の割合が多いことに驚かされました。

しかし10名の7歳から17歳までの子供たちが1食平均50円の食事を毎日3回食べたら、一年間に547,000円が必要になる事でした。たしかに計算してみればそのとうりです。

ちなみに今回の訪問で私たちが食べた米麺の朝食が一人40円位。夕食が400円位(アルコール含まず)

で考えたらまっとうな金額より少し安すぎるのかなとも思います。もっといいもの食べさせたいけど・・・

 


第4章  孤児宅へ訪問


現在、モガウンYMCAでサポートしている子供たちが39名いて、そのうち10名を孤児院へ迎えたいということでした。

ただ、現時点では親戚が生活の面倒をみている場合や祖母や祖父が一緒に暮らしている場合などもあり、将来的には祖母や祖父が亡くなった場合などを考えると、孤児院で受け入れる必要のある孤児の数はもっと増えていくだろうと想像できるのですが、資金や運営費用等の問題もあり、今後の課題として考えていくことになりました。


第5章  モガウン周辺地域視察


カチン州に位置するモガウン周辺では、政府の干渉が少ないことや中国との国境が近いことと戦闘地域も近いことから治安が危ぶまれる事件もありますが、基本的には生活上の不安は無さそうに見受けられました。

現在5年間続けているモガウン支援ですが、訪問するたびに、その変化には驚かされるばかりです。

また、今回はモガウンで亡くなられたおじさんの為に東京から支援に参加して下さった野村さんのおかげで、モガウンに駐留していた旧日本軍のインパール作戦前線基地跡への訪問や、日本軍と地元住民がある程度コミュニケーションが取れていて良好な関係にあったことなどを知ることができて、モガウンという地がより身近に感じられました。


第6章  YMCA同盟とミーティング


モガウンからミッチーナを経由しヤンゴンへ戻ってきました。

モガウンやミッチーナもさることながら、ヤンゴンの発展にはさらに驚かされます。

道路を走る車の質が格段に進化していくことから、各国企業の出店と看板やテレビコマーシャルの多さ、街並みに集う人間の数の多さ、地元の皆さんのファッションの変化、特に以前は多く見られた民族服から現代的なパンツファッションへの変化、特にめざましく変化したことは外国人の多さではないかと思いました。(日本人がいたるところに増えたこともびっくりです)

ちなみに現地(ヤンゴン)の一か月の平均給与は6000円程度ということでした。(モガウンは2000~3000くらいでしょうか?)


第7章  ヤンゴンを後に


とにもかくにも、今回の目的であった事は十分に果たすことができ、4月で日本からモガウンへ帰るヌーヌーさんと共に、現地への支援体制をより確かなものにしていくための準備が十分に確認できた実のある訪問になっと様です。

1、建設資金を届ける

2、6月に向けての建設準備を確認する

3、今後の運営費用等の支援内容を確認する

 

今後はさらに、毎年の孤児院運営資金の募金活動に力を入れていくことができると思います。